2007年8月11日土曜日

ファンキー登別


空からコンコンと叩く雨音で目を覚ます。静かな街で1日が始まる。


昨夜、便所で食器を洗っていると、洗濯をする青年が登場。自転車旅を8ヶ月しているという。大阪を出発し、もう帰る所らしい。自転車といっても、18インチの折り畳み式。近所に行くのでも、大変な時があるあの自転車。気合い入ってるなぁ。
犬を連れて旅をしている年輩の夫婦も多い。今も目の前を散歩している方が。
実家で飼っている犬は、とてもじゃないが車に乗せられない。散歩にいけば、ヨダレが凄くて服を着替えなければならない。でも、愛犬。

そんな人達と触れ合い、旅をしている。


富良野のラベンダーが8月の上旬まで見頃。そこを目指し移動。長万部。豊浦。室蘭。ちょくちょく寄り、入浴剤でお馴染み、登別に。20メートルはある、赤鬼がお出迎え。風が硫黄の匂いを運ぶ。ブクブクと湧き出る湯と、白い煙が立ち込める、地獄谷へ。山の色を変え、時折凄い勢いで湧くこの湯が、怒って湧き出てる様なこの湯が、浴槽に溜まると、気持ちいいんだなぁ。

散策し、入浴し、ご飯を食べる。夜、再度、地獄谷に。ライトアップされ、ロマンチックにはならないが、温泉客が集まる。5百人はいる。


そして、鬼、登場。

自然への感謝。

そして、鬼が、太鼓の音に合わせ踊る。そして、花火を体に抱え、火柱を上げながら、踊る。

ファンキーな夜。

熱がある伝統というのは面白い。気違いに思える行動も、無意味とも思える行動も、素晴らしい意味があり、心を揺さぶってくれる。
リズムがうねり、体を揺らし、自分を解放した様なパフォーマンス。

まさに、ファンク。
鬼よ、ありがとう。

翌日、苫小牧経由で、北の都、札幌に。クラーク博士にご挨拶。時計台。テレビ塔。赤レンガ。
北海道が直面してきた歴史に触れ、世界平和を考える。

生活があり、欲があり、豊かさを望む。それが生む歪みは、願ったり、信じたりでは解決されない問題。
僕には何が出来るのだろう。考えるだけではなく、実践という形で。
遠い昔の、裸で槍持って、動物を追いかけてた時代の話では無い。銀河系の端っこで、見たこともない宇宙人がやった事でも無い。ほんの少し前に起きた事件は、平手打ちの様に、気を引き締めさせてくれた。

見知らぬ土地で、外に置かれた机に寝そべり、空を見上げ、元気に生まれている喜びと、感謝を伝えたい僕でした。

0 件のコメント: