2007年8月21日火曜日

地の果て

世界遺産、知床で、朝から走る。吹き出す汗が、その後の興奮を物語っている。


手付かずの自然。太古の昔より、残っている自然。人の侵入、開発を不可能にさせる自然。

知床半島には、車では、ほんの入り口までしか行けない。歩こうにも、ヒグマがいる。まるごと楽しみたきゃ、金を払うしかない。払いました、大金。クルーザーです。しかも、一番いいコース。日本最東端、知床岬までのコース。

(昨日のブログで、納沙布岬が、日本最東端と書きましたが、知床岬でした。申し訳ない。)

大きな客船では行けない、入り江や、陸の近くまで行くんです。
ロシア製の双眼鏡を装備し、準備万端。予約が早かった為、ラッキーな事に、クルーザーの甲板をゲット。
そして、クルーザーは動きだす。また、オホーツク海が綺麗。そして、3時間以上、満喫。大満足。大感動。大興奮。


カラフトマスを捕りに来た、ヒグマの親子に逢う。人を侵入させまいとする、断崖絶壁に逢う。知床半島の汗か、涙か、小便か。様々な滝に逢う。「緑色って、こんなに種類があるんだ」って、思わす緑に逢う。雄大で、表情豊かな稜線を描く、知床連山に逢う。日本最東端、知床岬に逢う。何処までも青の、オホーツク海に逢う。見た事も無いモノにいっぱい逢う。


正直な所、良くわかんない。俺は、ホント、ちっぽけだと思う。写真なんてほとんど撮らない。ずっと、見ている。

「地の果てを」


秋になれば、川に鮭がのぼりだし、ヒグマがもっと現れるんだ。冬になれば、この海は流氷でうめつくされるんだ。

全部、見たいなぁ。


何はともあれ、素晴らしい1日でした。隣にいた名古屋から来た、じいちゃん。双眼鏡持ってないし、眼鏡してるし。ヒグマに逢った時、あまり見えてないと思うんだけど、大興奮。双眼鏡貸したら、返って来ない程、大興奮。わかるよ。じいちゃん。良いモノ見たね。長生きして、良かったね。俺は、双眼鏡で、もっと見たかったんだよ。でも、あんなに喜ばれると、俺も嬉しい。


この興奮そのままに、明日は、歩こう。知床半島を。行ける所まで、行くんだ。


ヒグマに逢いませんよーに。

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